FX初心者を翻弄するのがヘッジファンドです。FXトレーダーのほとんどが、自分が入れているストップが刈られてから相場がひっくり返ったという経験を持っており、これはヘッジファンドの手法の一つであるストップ刈りと呼ばれます。ヘッジファンドは個人投資家がこれ以上損できないストップのラインまでたくさん売って相場を下落させたり、反対にたくさん買って相場を上げたりすることで、個人投資家のお金を自分たちの利益にしています。この他にもヘッジファンドは様々な手法を使っており、景気に関わらず投機的なスタイルで投資を行います。

より多くの利益を得るためにハイリスクハイリターンが特徴で、相場を大きく乱す原因となっています。多くのFXトレーダーを困らせたリーマンショックの引き金であるサブプライムローン問題もヘッジファンドによって引き起こされました。サブプライムローンとは、信用力が低くて通常のローンが組めない人を対象に、高金利という条件で住宅ローンを契約することです。ヘッジファンドはサブプライム証券にも投資を行ってしましたが、アメリカで住宅バブルが起こったことで、2007年6月に大手証券会社の参加であったヘッジファンドは大きな損害を受けました。

これによって市場は資金を引き下げたことで、世界中に金融不安が拡大しました。2009年4月のG20では、この出来事を踏まえてヘッジファンドを規制することを決めましたが、FX初心者はヘッジファンドによる相場の動きを理解できずに損をすることもあります。